音叉調速式電池腕時計の歴史

電気時計技術読本より抜粋  昭和47年(1972年)8月発行

音叉調速式は音叉の安定した振動を時間の基準として利用したもので従来のテンプ調速式に比して時間精度上、さらに優れたものです。

製品としては今まで特許上の制約からブローバ社(アメリカ)が1960年より市販しているAccutoronのみであったが、ブローバ社との特許上の協定によりスイスのエボーシュ社で製造される時計がスイス各社のブランドで市販されるようになった。このエボーシュ社製の音叉調速式腕時計はAcctoronをさらに改良したものである。

また、日本においてもシチズン、ブローバ両社の共同出資によるブローバ・ジャパン社で音叉調速式の腕時計が製造されるようになり、シチズン時計ではこの製品を自社ブランドで市販することとなった。

シチズン電子株式会社ホームページ沿革より抜粋

1970年  シチズン時計(株)と、米国ブローバウォッチ社の合弁会社とし        て(株)ブローバ・シチズンを設立 資本金9,000万円

1971年  資本金を3億6,000万円に増資

     音叉式腕時計(シチズンハイソニック、Bulova Accutron)の販売開始

北海道腕時計博物館にさらに詳しいハイソニックの歴史紹介があります。