ATO電池式柱時計オーバーホール         (Leon Hatot and ATO electric clocks)

祖父の家で使用している電池式壁掛け時計が動かなくなった。動いていた頃は誤差はすくなく、ニッカド電池2個直列で使用していたとのこと。

届いた時計には同じ公称電圧1.2Vのニッケル水素電池のEVOLTA単3が使用されていました。

 

Webで予備知識勉強

「Leon Hatot and ATO electric clocks」シリーズの時計と思います。

 

 

 

画像をクリックすると拡大表示されます。虫眼鏡アイコンでさらに拡大もできます。今回の修理記録からです。

 

 

 

祖父の家で使用している電池式壁掛け時計が動かなくなった。動いていた頃は誤差はすくなく、ニッカド電池2個直列で使用していたとのこと。

届いた時計には同じ公称電圧1.2Vのニッケル水素電池のEVOLTA単3が使用されていました。

 

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「Leon Hatot and ATO electric clocks」シリーズの時計と思います。

 

 

 

画像をクリックすると拡大表示されます。虫眼鏡アイコンでさらに拡大もできます。今回の修理記録からです。

 

 

 

参考資料1:ATO Wall Clock(Webより)

参考資料2:Leon Hatot and ATO electric clock(Webより)

機構説明 分解中の写真より

真鍮基盤にコイルと文字板と機械を組み付ける真鍮の円盤、ともに分厚いびくともしない頑丈な本体です。振り子についているツメが機械のカウント車を回します。その動きに連動して接点が一瞬オンする仕組みです。 

電流が地板を経由した回路になっています。絶縁板や可動部の電気的接触を確実にするヒゲゼンマイなど使用されています。

 

心臓部(接点)の説明

整備結果 日差±2秒前後の良好な性能がえられました

電池はニッケル水素電池のEVOLTA単3課×2個直列の2.4Vとしました。

振り子の径は2.5センチ、筒の高さは約7センチ、筒上部を青矢印に回すと筒全体が上に上がり、重心が上方に移動しますので進み調整です。赤矢印は一目盛で

約4秒程度の調整量でした。(筒に縦線が刻まれ10等分されています。)

右の写真が最終調整位置です。

 

宿題:右のコイル&電池電圧と振り子の振り幅

(1)右のコイルには配線はなく、取り外して動かしている写真です。

コイル自身が閉回路になっていて、もしかして制動効果があるのかとも思いました。時間不足で不確かですが、、精度に明確な変化は確認できませんでした。

 

 

 

 

 

(2)電池電圧と振り幅

1.5V/±12ミリ、2.4V/±17ミリ、3V/±22ミリと振り幅が大きく変化します。振り幅は大きくなると遅れます。コイルが振り子の磁石に与える力が大きくなると振幅が増えますが、遅れとなります。本来のオリジナル設定仕様の1.5Vが一番、高性能ではないかと思えてきました。しかし、振り幅が±17ミリの方が安定感があり、電池電圧は2.4Vとし、歩度調整しました。