思い出の目覚まし時計の修理依頼(もう一度動かしたい)

フランス製

目覚時計

JAZ SA PARIS


新聞配達時代に愛用されていた時計、ゼンマイが巻けない状態で

もう一度動かしたいということで修理の依頼がありました。



原因:ヒゲゼンマイが大きく変形して動けない状態でした

時計の外側の取っ手などはサビが目立ちましたが、内部はほこりは多いでしたが、機械そのものにサビはありませんでした。油きれと心臓部であるテンプのヒゲゼンマイが緩急針に引っかかって大きく変形していました。したがって、輪列が動けずにゼンマイも巻き締められた状態でした。

ヒゲゼンマイを整形し、分解掃除しました。


大きな超音波洗浄器で地板もきれいになりました。ホゾ穴の摩耗はなく穴締めの必要はありませんでした。天真長に余裕がないため、緩急調整レバーの動き調整ができませんでした。歩度調整時に大きくガウンと滑らないようにお願いしました。

(必要になったらサービスで調整しますので持参下さいと申し上げました)


天真の状態です。状態もまずまずで、短いため天真は磨ぎませんでした。


<修理後の性能>

 

  日差:±3分

  持続時間:35時間

 

 


<修理完了日> 2015-2-26


ホームに戻る




備考:使い方

(追記:打方、時方のゼンマイの交換が必要かと思い、寸法を確認しました。セイコーコロナや手持ちのゼンマイより幅、厚さ共に一回り寸法が大きく強いゼンマイでした。若干、へたり気味かと思いましたが、動かしてみると、持続時間35時間、鳴動時間も十分でOKでした。)