セイコーEL-370オーバーホール(不動)

10年前オーバーホール、2年位前から動かなくなる。電池を交換しても動かない。何とか動くようにしたい。数年前から時々、止まるようになり(たたくと動き始める)、その後、すっかり動かなくなった。 

<時計の説明>

キャリバー:3702A(日付つき)

電池:EPX-77 1.5V(径11.6mm,厚5.6mm)

代替電池:SR44SW(径11.6mm,厚5.4mm 180mAh)

電池寿命:18カ月(取説では1年以上)  消費電流:13μA以下

付加機構:電源スイッチ、秒針規正、カレンダー(プッシュ式日修正)

テンプ振動数:6振動(21600回/時)、方式:テンプ駆動方式

製造開始:1970年(昭和45) 諏訪精工舎

 

受付時点検結果

パッキン面までは著しい汚れ、サビの状態でしたが、ムーブメントは比較的きれいな状態が保たれていました。外部電源から1.5Vをムーブメントに印可して、テンプに動きを与えたところ、動き始めました。回路部品は故障していませんので、分解掃除で性能は復活すると判断しました。


分解掃除1 防水パッキン回りの汚れ、サビ

ケース、中枠の状態です。分厚い汚れとサビあり

分解掃除2 地板の水垢状の固形物あり

水垢状の固形物です。浸漬+超音波洗浄でも除去できず。掃除棒で丁寧に取り除きました。


分解掃除3 穴石、軸受の掃除

  

分解掃除4 ツメ車と逆転防止レバーの状態

レバー先端に汚れあり












分解掃除後の性能


びぶ朗の60秒チャートです








<修理後の性能>

分解掃除後全く安定して動作しました。文字板上でのランニングでは日差+2秒程度、姿勢差も少なく快調な性能になりました。。


<修理完了日> 2014-11-21

 

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