セイコー5606ロードマチック 日付合わせができなくなった。

<SEIKO Cal.5606A仕様>

テンプ振動数:21600回/時、自動巻(手巻装置付)

秒針規正装置、石数:25

製造開始:1968年(昭和43年)、製造期間:1968年~1977年頃

製造工場:諏訪

<お客様のお話>

セイコーロードマチック(5606-7290 3D6540)日頃使っていますが昨年秋ごろリューズを一段引いての日付合わせができなくなりました。曜日変更は異常なし。日付変更時刻(0:00)付近で日付曜日合わせはダメ、といわれていたので注意していたのですがなぜかこわれました。

原因は揺動レバーのプラスチック修正歯車の割れでした。

  日付、曜日の早送りはリューズの回転が写真の4枚の羽根の回転として伝達されます。時計方向回転で日車の歯、反時計方向で曜車の歯と噛み合って送る仕組みになっています。揺動レバーの修正歯車(黒プラ)の輪が割れていました。(矢印部)日車は曜車より大きなトルクを必要とするようです。割れてはいますが曜車は早送りできました。

 

 

 

午後8時~午前1時の時間帯に早送りしたために大きな力が修正歯車の羽根か

かり割れたものです。この時間帯は一日に1回転する日送り歯車のツメが日

車の歯にぶつかる位置にあり早送りするとぶつかり破損に至ります。

早送り禁止時間帯の説明を参照ください。

 

揺動レバーを交換し修理完了しました。

今回の故障は黒プラの修正歯車の輪の割れでした。写真左が修正歯車が金属製の揺動レバーです。この金属製の揺動レバーに交換しました。右は白プラスチックのものです。

揺動レバーの交換とオーバーホールで修理完了しました。

 

<修理後の性能> 日差±15秒以内

 

<修理完了日> 2014-3-14

 

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